福祉施設に活用できる!「認知症の人にもやさしいデザインの手引き」について!
- IT/デザイン
認知症の人にもやさしいデザインの手引き」は福岡市が発行したもので、認知症の人が暮らしやすい環境の整備を促進することを目的に、自宅や、施設、外出先において、簡単な工夫で対応できる具体的なデザインのポイントをまとめたものになっています。老人ホームだけでなく、自宅や障害福祉の分野でも大いに活用できるアイデアがあるので、一度目を通すことをお勧めします!
しかも無料でダウンロードまたはKindleでも読むことも可能なので、ぜひ一読をお勧めします!(URLは記事の最後に掲載してあります。)
さて、簡単にこの手引きの概要と思ったことを綴っていきます。
この手引きにおけるデザインの基本的な考え方としては、認知症の人の目線を理解した上で、必要とされる機能を果たすように、①記憶に頼らず行動できる空間づくり、②安心して選べる居場所づくりを設計することとなっています。
この2つを実践するために、大きく以下の5つの視点を設けて、具体的なデザインの30のポイントをまとめています。
A.色(明度)の組み合わせ
B.サインと目印の活用
C.明るさの調整
D.親しみや安心感への配慮
E.安全な屋外空間
例えば、A.色(明度)の組み合わせというのは、トイレの扉の色(ex.男性トイレは青色、女性トイレは赤色)と周囲の壁の色(ex.白)のコントラストをつけることで、トイレを探しやすくします。そして、そのトイレの扉にピクトグラムを併記する(Bに該当)ことで、迷わなくなります。
C.明るさの調整というのは、日中は十分な自然光を取り組む工夫をし、逆に夜は明るい照明にあたることを避けることで、体内時計を整えることに繋がります。
D.親しみや安心感への配慮は、もし施設の個人部屋であれば、自宅のような雰囲気を作ることなどが挙げられます。そして、ベランダを施錠したりせず、さりげなく安全を保ち、自由に出入りできるようにする。(E.安全な屋外空間に該当)
これらは一例ですが、こうしたポイントや実践例がわかりやすく記載されています。
もちろん、これらの実践はあくまでも「物理的な環境」を改善する施しでしかありません。実際に認知症の人の行動や心理状態というのは、性格やこれまでの人生といった個人の内面、周囲の接し方や理解といった社会環境などが複合的に絡み合っているものと言えます。
しかし、「物理的な環境」を改善することで、生活がしやすくなる、望んだ行動を選択できるようにする手助けになるのは確かです。
今回は高齢者その中でも認知症の方々に寄り添ったデザインについての話でしたが、福祉業界にいる私たちが、よりデザインに対しての関心や見る目が養われれば、社会そして私たちの身近な環境もよりよく構築されていくのではないかと思います。
なかには、「デザイン」というワードだけで、忌避してしまう人ももしかしたらいるかもしれません。しかし、この手引きからもわかるように、結局のところデザインというのは、「使う人や見る人の立場になって考える」こと、そしてその人たちのために「細かなところまで配慮がなされているか」ということです。
これからは、デザインというものをそれほど特別視せずに、より身近なものとして捉えてみてはいかがでしょうか。
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